花祭りの由来は?お釈迦様に甘茶をかける理由とは
2016/02/04
花祭り(灌仏会・かんぶつえと読みます)はお釈迦様の誕生を祝う仏教行事で日本では毎年4月8日に行われています。
クリスマスの日本バージョンが灌仏会なんですが、クリスマスよりもあまり知られていない感じがしますね。
今回はそんな花祭り(灌仏会)の由来など花祭りについていろいろお話していきますね。
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そもそも花祭り(灌仏会)ってどんな行事なの?
4月8日はお釈迦様が誕生した日でお釈迦様の誕生日を祝う行事のことを花祭りと呼びます。元々は灌仏会と言われていましたが明治時代以降では花祭りと呼ばれるようになりました。
花祭りではお釈迦様の御堂の周囲にお花をたくさん飾って、ひしゃくで甘茶をすくいお釈迦様の頭からかけてお祝いします。
ちょっと待ってよ甘茶ってなにさ?
花祭りに使われる甘茶ですがこれは砂糖を入れたお茶のことなのかな?
甘茶=あまいお茶ということで砂糖入りのお茶なのか…と想像しちゃいますが実はそうではありません。
甘茶=甘いお茶という認識は間違ってはいないんですが、お茶に砂糖を入れてできたものではないのでそこに気を付けましょう。
甘茶はユキノシタ科紫陽花属のアマチャという植物から作られているんです。
甘茶はお茶なのでカロリーゼロなんですが甘さがあるお茶です。
甘茶は砂糖の500倍ほどの甘さがあると言われていて、糖尿病の方など砂糖が摂取出来ない人で砂糖の代わりとして使われることもあるそうです。それほど甘味があるんですね甘茶は。
甘茶をお釈迦様にかけるのは何か意味があるの?
花祭りでお釈迦様に甘茶を頭からかける理由はお釈迦様の誕生したとき、9匹の龍がお釈迦様の誕生を祝うために甘い雨を降らせた…という言い伝えを再現するために、現代の花祭りでも甘茶をお釈迦様の頭からかけているんですね。
また甘い雨はお釈迦様のはじめてのお風呂にしたという伝説もあります。
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なんか白い像を見たんだけどこれにも意味あるのかな?
花祭りでは白い像をつくって子どもたちが引いたり、白い像にお釈迦様が乗っていることもありますね。
お釈迦様の母であるマーヤさんが6本のキバを持つ白い像がお腹の中に入ってくる夢を見て、お釈迦様を身ごもったという言い伝えから白い像が花祭りでは登場するんです。
また白い像が夢の中で登場するのは尊い方が生まれる証、と信じられていたことから花祭りで白い像が登場するのでしょうね。
お釈迦さまっていつ生まれたのさ?
紀元前7世紀から5世紀ごろにインド北方のシャーナでお釈迦様は生まれました。
父親は小国であるシャーキャの国王シュッドダーナさんで母親はその妃であるマーヤーさんです。
お釈迦様は誕生してすぐに7歩歩いて立ち止まり、左手で地と右手で天を指さし「天上天下唯我独尊」と言いました。
天上天下唯我独尊は有名なのでご存じの方も多いかもしれませんね。
ちなみに花祭りでよく見かけるお釈迦様の象もこの天上天下唯我独尊のポーズをしています。
花祭りの由来はお釈迦様の誕生を祝うこと
花祭りではたくさんの草花をお釈迦様の回りに飾ってお釈迦様の誕生をお祝いする行事です。
昔は灌仏会などと言われていましたが4月8日頃は桜が綺麗に咲く季節なので、花祭りという言葉の方が親しみやすくてよいですね。
それに周りにお花をたくさん飾ってお祝いするのですから「花祭り」と呼んだ方がピーンとすぐにわかってピッタリな名前だと思います。
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