つるし雛の意味や由来とは?飾り方や飾る時期・仕舞うタイミングはいつ?
2016/10/29
つるし雛というものをご存じでしょうか?
可愛らしい手作りのぬいぐるみを繋げて吊るした飾り物のことです。
ひな人形を販売しているお店で人形がたくさん吊るしてあるのを見かけたことはありませんか?
実はそれがつるし雛なんですよ( ´∀`)
今回はつるし雛の由来・意味や飾り方などをお伝えしますね。
スポンサーリンク
つるし雛の意味や由来について
由来
つるし雛が始まったのは江戸時代からだそうです。
当時は女の子が生まれたらその子の厄を代わりに引き受けてもらうひな人形を飾る風習がありました。
ただひな人形はとても高価なものなので一般庶民には手が出せない品物だったんですね。
ひな人形を飾ることができたのは上流家庭のみでした。
まあ現代でも30万円近くするひな人形もありますから庶民には手が出せない…となるのもわかりますね^^;
そんな高価すぎて庶民には手が出せないひな人形の代わりに、お母さん・おばあちゃん・祖母さんなどが孫や子どものことを想いながら小さな人形を手作りしその人形を吊るして飾りました。
これが「つるし雛」と呼ばれるものでだんだん広まっていったそうですよ。
意味
つるし雛は衣食住に困らないようにという願いを込めて飾られるものですが、それぞれに飾られているつるし飾りにも意味があるんですよ。
飾りはたくさん種類があるので全てをご説明できませんが代表的な飾りと意味を紹介しますね。
■桜…美しくやさしい心を育みますようにという願いを込めて飾ります。
■椿…優雅で美しい女性に育ちますようにという願いを込めて。
■桃…桃は邪気祓い・魔除け・延命長寿などの意味を持ちます。
長寿の意味を持つ桃は花・葉・種すべてに薬効があるとされて万能の霊薬とされていました。
■とうがらし…お雛様とかわいい娘・孫に悪い虫がつかないようにという願いから。
とうがらしには防虫効果があり実際に虫からひな人形を守るために、昔は収納箱にとうがらしを入れて保管していたんですよ。
■猿…「猿」と「去る」をかけて病や災いなどの悪いことや邪悪が去りますようにという意味から。
■犬…子宝・安産・健康に恵まれますようにという願いを込めて。
■ふくろう…ふくろうは「不苦労」と書いて「苦労を免れる」と言われていることから苦労をしませんようにという願いを込めて。
■蝶…蝶のように可憐に可愛らしく女の子が育ちますようにという願いから。
■羽子板…災厄を払って幸せを招くようにという願いが込められています。
悪いものを跳ね飛ばすと言われている羽子板は女の子が生まれた家にプレゼントされる縁起物なんですよ。
■巾着…幸福な人生、お金に不自由しない人生を過ごせますようにという願いが込められています。
お祭りやお祝いごとに巾着を下げて出かけていたことから巾着=楽しい思い出を表現しているそうですよ。
■三角袋…昔のお香や薬は三角の形をしていたことから、病気にならない・病気と無縁でありますようにという意味が込められています。
スポンサーリンク
飾り方は?
輪っか状にした竹に中央に1本と輪の部分にくくった4本の赤糸を垂らしてつるし雛を吊り下げます。
5列×11個の合計55個をふたつ体にして吊り下げて飾るのが正式な飾り方とされていました。
ただ地域ごとに飾り方が違いますし現代では飾る個数などに特に決まりはないようですね。
飾る場所はつるし雛の飾り台が一般的ですが天井に直接フックを取り付けて飾ることもできます。
生まれたばかりのお子さんの場合は天井に取り付けた方が寝っころがっている時に見れるので良いかもしれませんね。
つるし雛の飾る時期としまう時期はいつからいつまで?
つるし雛を飾る時期は地域によって変わりますがひな人形と同じ立春を過ぎてから飾る方が多いようです。
また早い方だと年明けから飾るそうですよ。
つるし雛もひな人形と同じく「3月3日を過ぎてからしまうとお嫁に行き遅れる」と言われています。
2月末~3月3日に片付けるのが一般的です。
良く晴れた日で乾燥した時期につるし雛は早めに片付けちゃいましょう。
つるし雛はひな人形と一緒で湿気を嫌います。
うっかり雨がザーザー降りで湿気が多い日につるし雛をしまわないように気を付けてくださいね。
手作りできるキットもあるので自分で作るのも良いかも
ひな人形と一緒につるし雛を飾ると華やかになること間違いなし!
つるし雛は手作りできるキットも販売されているので自分で作ってみるのも良いですね。
子どもや孫のために1個ずつ願いを込めながら作ることができます( ´∀`)
スポンサーリンク