インフルエンザの症状は子どもと大人では違う?風邪との違いは?
2016/02/04
風邪やインフルエンザが流行る季節になると予防としてマスクをしているという方は多いと思います。
ただ子どもは大人よりも免疫力が低いのでマスクで予防していても感染してしまうことも。
子どもがインフルエンザにかかってしまったら早急に見つけて病院に連れて行ってあげたいですよね。
ですが大人と子どもではインフルエンザの症状が違うんです。知らないとただの風邪だと勘違いして、悪化してしまう恐れも…。
では早速子どもと大人ではインフルエンザの症状はどう違うのか、風邪とインフルエンザの見分け方をお話ししていきますね。
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症状が軽かったりハイテンションだけどインフルエンザかも!?
インフルエンザの症状は38~40度の高熱が急に出たり、頭痛や関節痛に筋肉痛といった全身が痛むなど全身に症状が現れるのが特徴。
インフルエンザにかかる治療期間は1~2週間と長く続きやすいです。
ここまでは大人も子どもも同じですが、大きな違いは子どもだと体調不良の症状が自覚できないため症状が軽く見えたり、体内でウイルスが戦っているせいでハイテンションになり元気に見えるケースがあります。
子どもは大人のように体に異変があって体調不良になっても、その症状に気付くことができない場合があるので、周りの大人が子どもの体調の変化に素早く気づいてあげることが重要です。
風邪とインフルエンザの症状はどう違う?
インフルエンザの症状
37~40度と高熱が急に出る。
熱の他に筋肉痛など全身の痛みが伴うことも。
インフルエンザの症状は1~2週間と長く続く。
風邪の症状
37~38℃の熱が出やすく症状の進行はゆるやか。
熱のほかに鼻づまり・くしゃみ・せき・のどの痛みなど全身ではなく部分的に体調が悪くなる。
風邪の症状は長くても1週間程度。
けいれんを起こしたり意識障害が起こった場合はすぐに病院へ
また子どものインフルエンザは合併症を引き起こすケースもあります。
この合併症は一目ではわからないこともあるので、少しでも怪しいと思ったら病院へ行き診察してもらいましょう。
主なインフルエンザの合併症をあげていきますね。
熱性けいれん
手足がつっぱり全身にけいれんを起こして意識を失ってしまいます。
また唇が紫色になったり白目をむいたりする症状も。
子どもがけいれんを起こしているときは体を揺すらないようにしましょう。着ている服を緩めて体を横にし平らな場所で寝かせます。
症状は数分で収まることがほどんどです。ですが何度も繰り返しけいれんを起こしたり、意識が戻らない時はすぐに病院へ。脳炎・脳症の可能性があります。
インンフルエンザ脳炎・脳症
インンフルエンザ脳炎・脳症は急な発熱になり呼びかけても反応がない、グッタリとして寝てばかりいるなど意識障害が現れてけいれんを伴うこともあります。
どちらの症状にしても命を落とす危険性がある病気です。また回復できても後遺症が残る可能性も。
意識障害やけいれんが10分以上続く場合はすぐに病院へ行き診察してもらいましょう。
中耳炎
機嫌が悪く泣いてばかりいて耳をしきりにいじる・耳を触られると嫌がる場合は急性中耳炎かもしれません。
喉や鼻から入ったウイルスや細菌が耳管を通り中耳に入ってしまい炎症を起こすのが中耳炎です。
耳に膿がたまることで鼓膜に圧力がかかるため耳がとても痛みます。中耳炎は合併症の中でも多くみられる症状です。
中耳炎にかかったときは水分補給をしっかりと。また冷たいタオルを当てることで痛みを和らげることができます。
気管支炎
熱が続いて激しいせきも続いている場合は気管支炎かもしれません。
乾いたせきからたんが絡んだ湿ったせきに変化した場合は気管支炎を疑いましょう。
食べ物や飲み物はせきが出たときに吐きやすいので、一気に与えずに少しずつ小まめに食べさせるようにします。
また気管支炎の症状はインフルエンザの熱が出てから2~3日後という点に注意。
肺炎
高熱が何日間も続き激しいせきが出て、呼吸が普段より荒く苦しそうなときは肺炎の疑いが。
特に子どもの場合は症状が急変して重症化する恐れがあるので、せきが続いて苦しそうな時は病院で診察してもらいましょう。
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インフルエンザに気付けないと子どもだけの話じゃなくなってくる
子どものインフルエンザの症状に気付けなかったがために悪化してしまうのも怖いですが、インフルエンザだとわからなかったがために普通に過ごしてしまうのも怖いところです。
元気な時と同じように家族や友人と接することで、インフルエンザが感染し最悪みんなダウンしてしまう可能性も…。
大人は体がしんどいなど体調不良にすぐに気づくことができますが子どもは感知しづらいため、こうして毎年インフルエンザは爆発的に広がっていくのだと思います。
子どもが高熱でも解熱剤を飲ませるのは待って!
子どもがインフルエンザにかかっているかもしれないと思ったら、早急に病院に行き診察してもらいましょう。
もし高熱が出ている場合でも、家にある解熱剤を飲ませるのは危険です。
解熱剤にはアスピリン等が含まれているものがあり、それがライ症候群・インフルエンザ脳症を引きこ起こす原因となるからです。
死亡率も多く後遺症が残ってしまうケースもあるので、子どもが高熱を出しても解熱剤を使用するのは控えて、病院から処方されたものを使うようにしましょう。
インフルエンザには種類があり毎年変化している
インフルエンザのウイルスは実は種類があるんです。
大きく分けてA型とB型のウィルスがあり毎年少しずつウイルスは変化するため、去年インフルエンザにかかったから今年はもうならないだろう…と思って油断しないようにお気を付けください。
子どもは体に異変が起きても自分で察知することが難しい
子どものインフルエンザの症状は発見するのが難しいケースもあるので、大人がいち早く異変に気づき病院へ連れて行くことが大切です。
風邪だと勘違いして数日で治るだろうと判断してしまうと、重症化して治療が大変になることも。
普段から子どもの様子を意識しておき、インフルエンザの症状と風邪の症状を知っておくと、いざというとき冷静に判断できると思います。もしかしてインフルエンザかも…と思ったら、今回の記事のことを思い出してみてくださいね。
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